圓教寺が日本国内のみならず海外の旅行者からも熱烈な支持を集める最大の理由は、中世の山岳寺院の姿をそのまま残す圧倒的な空間景観にあります。近代的な建造物や電柱が視界に入らない広大な境内は、足を踏み入れた瞬間に時代を数百年さかのぼったかのような錯覚を抱かせます。
2003年公開の映画『ラスト サムライ』(トム・クルーズ、渡辺謙出演)では、勝元(渡辺謙)の居所となる寺院のロケ地として圓教寺の三之堂が選ばれました。さらにNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』では、織田信長軍を迎える本陣として撮影が行われるなど、数多くの歴史劇の舞台として活用されています。当時の制作陣の証言でも「CGでは再現できない、本物の巨木建築が放つ威厳と霊気が決め手となった」と語られており、現代人の心に直接響く本物の力を持っています。