公式試合や練習環境において、ネットの高さを正確に設営・測定することは公平なジャッジと怪我防止の観点から極めて重要です。日本バレーボール協会(JVA)の公式競技規則に準拠した測定手順と規定を確認しておきましょう。
1. 正しい測定方法と許容誤差(中央と両端のルール)
ネットの高さ測定は、「コートの中央」に専用の測定ゲージ(計測棒)を垂直に立てて行います。
サイドライン直上のネット両端の高さも測定しますが、ここは中央の規定高さと完全に同一である必要はありません。ネットの自重による中央のたわみを考慮し、「両端の高さは中央の規定の高さより最大で2cmまで高くてもよい」とルールで認められています。ただし、サイドライン上でも規定の高さ(2.24mなど)を下回ることは許されず、左右均等にピンと張られていなければなりません。
2. 支柱の位置とネットの張り方
支柱は、サイドラインの外側0.50m〜1.00mの位置に対称に設置します。支柱に巻き付けるワイヤーのテンション(張力)が不足していると、中央が2cm以上垂れ下がってしまい、正規の試合環境が保てなくなります。支柱カバー(緩衝マット)の装着は選手の接触衝突事故を防ぐ公式義務項目です。
3. アンテナの長さと位置に関する公式規定
コートのイン・アウトや空中通過帯域(パッシング・ザ・ネット)を判定するアンテナにも厳格な規定が存在します。
- アンテナの全長:1.80m(180cm)、直径約10mmのグラスファイバー等の柔軟な素材。
- 突出の高さ:ネットの幅(上下幅1.00m)から上部に80cm突き出すように固定する。
- 設置位置:両サイドラインの真上(外側の縁)に位置するサイドマーカー(白帯)の外縁に合わせて垂直に装着する。
- カラーリング:視認性を高めるため、白と赤の縞模様が10cm間隔で塗り分けられている。