大手新聞での炎上と国際機関からの批判という尋常ならざる事態を受け、検索エンジンやSNSでは一時「月曜日のたわわ 打ち切り疑惑」という不穏なワードが急上昇しました。「メディア抗議に耐えかねて連載が終了する」「自主規制によって打ち切られる」という言説がまことしやかに囁かれたのです。
結論から申し上げると、打ち切りの噂は完全な憶測に過ぎません。『ヤングマガジン』本誌における連載は、騒動以降も一度たりとも打ち切り予告を受けることなく順調に続けられています。では、なぜこうしたデマが定着してしまったのでしょうか。現場の編集動向やアーカイブ記録を検証すると、2つの要因が見えてきます。
第1に、比村奇石氏の極めて多忙なスケジュールに起因する「計画的休載」です。氏は商業連載だけでなく、個人としての同人誌制作、さらにはアニメ関連のキャラクター原案など複数の看板プロジェクトを兼任しており、もともと月1回ペースで掲載準備のための計画的な休みを挟む制作体制を採っていました。広告騒動の直後にたまたま雑誌編成上の休載が重なったことが、事情を知らない一部ネットユーザーの間で「圧力による連載中止」として誤読・拡散されたのです。
第2に、SNSプラットフォーム側のアルゴリズム問題です。X(旧Twitter)におけるセンシティブ判定やシャドウバンの影響によって、比村氏のアカウント投稿がTL上で一時的に不可視化された事例があり、これが「アカウント凍結・活動停止」と曲解されました。5ちゃんねる(旧2ch)や知恵袋、ヤフコメなどのネットのリアルな反応を分析しても、「毎週月曜日の朝に作者のタイムラインを確認しているが、途切れたことなどない」「騒動で離れるどころか、雑誌アンケートを出して応援する読者が急増した」といったファンコミュニティの強固な結束が確認できます。