進路選定において迷いがちなのが幼稚園と保育園の違いです。根拠法規、管轄省庁、そして預け入れの目的が根本的に異なっています。
保育園が児童福祉法に基づき「保育を必要とする事由」を前提とした児童福祉施設であるのに対し、幼稚園は学校教育法に基づく教育機関です。標準教育時間は4時間程度ですが、多くの私立幼稚園が夕方までの「預かり保育(新2号認定を取得すれば月額最大11,300円まで無償化対象)」を実施しており、共働き家庭でも幼稚園を選択できる環境が整備されています。
ここで多くの保護者を悩ませるのが、幼稚園入園における「早生まれ(1月2日〜4月1日生まれ)」のハンデ問題です。4月生まれの子どもと比較した場合、年少入園の時点でほぼ1年間の月齢差が存在します。3歳時点での1年は、言語能力、自力排泄、衣服の着脱といった基本的生活習慣において顕著な発達差として表れます。
「周りについていけないのではないか」と不安を抱える保護者は少なくありませんが、保育現場の教員は月齢差を前提とした指導体制を組んでいます。無理に他の子と同じペースを強いるのではなく、園側の教員配置(加配教員の有無や複数担任制)を確認した上で、どうしても不安が強い場合は2年保育を選択するか、満3歳児クラスで無理なく個別のペースを掴ませるアプローチが極めて現実的です。