関西エアポートが段階的に進めてきた第1ターミナル(T1)のグランドリニューアルプロジェクトは、2026年現在、すべての国際線新商業エリアおよび主要機能の再編を完了させ、本格的な運用フェーズに入っています。今回の刷新における最大の焦点は、国際線の処理能力を年間約4,000万人規模へと引き上げたキャパシティ拡大と、出国手続き後の動線の根本的な再設計にあります。
従来の中央出国審査場に集中していた動線は再構築され、出国審査を抜けた直後に国内最大級のウォークスルー型免税店エリアが広がる構造へと変貌を遂げました。搭乗ゲートへ向かうすべての旅客が最新のブランドブティックやコスメ・酒・たばこエリアを通過するレイアウトとなり、国際ハブ空港としてのエンターテインメント性と購買体験が劇的に強化されています。
保安検査場には最新型のスマートレーンおよびCT型X線検査装置がフル配備され、ノートPCや液体物をバッグから取り出さずに通過できるレーンが増設されました。しかし、ハード面の進化によって1人あたりの検査速度が向上した一方で、発着枠の拡大に伴い時間帯あたりの便数が集中し、検査場入口の手前で待機列が発生する新たな構造的課題も浮き彫りとなっています。