かつて売上高の過半を特定の巨大IT企業に依存していた構造は、JDIにとって最大の強みであり、同時に致命的な脆弱性でもあった。液晶から有機ELへのシフト遅れが招いた大打撃を教訓に、現在はウェアラブル端末や医療機器、さらには高精度指紋・静脈センサー領域への進出を急いでいる。
ディスプレイで培った微細加工技術を応用するセンサー事業は、粗利益率が高く、競合が少ないニッチ市場を狙える強みがある。だが、現段階では売上全体に占める割合は限定的だ。事業ポートフォリオの転換を掲げる以上、これら新規事業が第二の柱として早期に立ち上がることが不可欠となる。