国連が毎年発表する「世界幸福度報告書(World Happiness Report)」において、デンマークは常にフィンランドと並び最上位(2023年調査では137カ国中2位、直近のデータでもトップクラス)を維持し続けています。一方で日本は40〜50位台にとどまり、先進国の中でも主観的幸福感の低さが課題視されています。この決定的な格差はどこから生まれるのでしょうか。
最大の要因は、手厚い社会保障制度に裏打ちされた「将来不安の少なさ」と、労働時間への明確な規律です。デンマークでは一般的な就業時間が16時前後に終了し、残業は基本的に美徳とされません。夕方には家族や親しい友人と食卓を囲み、リラックスした夜を過ごすことが社会全体の当たり前となっています。このデンマーク特有のワークライフバランスが、日々のヒュッゲな時間を生み出す土台となっています。
公的データや社会福祉の比較からも明らかなように、デンマークのヒュッゲは個人の気休めではなく、高い社会保障制度と効率的な働き方という強固なインフラの上に成立しているライフスタイルです。