1992年から2014年まで22年間にわたって日曜夜のお茶の間を独占したTBS系『さんまのSUPERからくりTV』。この番組こそが、中村玉緒のタレントパワーを決定づけた伝説のステージでした。
特に視聴者の腹筋を崩壊させたのが、玉緒の庶民的で飾らない素顔に密着したロケ企画です。中でも玉緒が無類のパチンコ好きであることを隠さず、軍艦マーチが流れるパチンコ店で大当たりを出して一喜一憂する「パチンコ珍道中」は、大女優のイメージを根底から覆す社会現象となりました。
スタジオでは、玉緒が放つ予測不能の天然ボケに対して、さんまが絶妙な間合いで「お母さん、それアカンやつや!」「何を言うてはるんですか!」とツッコミを入れ、スタジオは毎回割れんばかりの爆笑に包まれました。番組関係者の回想録によると、さんまは収録前に綿密な台本打ち合わせをすることは一切なく、玉緒の生々しいリアクションと純粋さを100%引き出すために、「完全なライブ感と即興の掛け合い」を徹底していたと明かされています。
この二人三脚のプロデュースによって、玉緒はCM契約本数ランキングで上位に食い込むほどの人気を獲得。パチンコ台のキャラクターに採用されるなど経済的にも大成功を収め、勝新太郎が遺した天文学的な借金を完済へと導く大きな原動力となりました。