世界的なメガヒットを連発するBLACKPINKに対して、一部から「下品」との声が上がる最大の要因は、従来のK-POPアイドル像からの急進的な逸脱にあります。韓国の音楽業界が培ってきた「高い歌唱力・一糸乱れぬ群舞・適度な清純さや愛嬌」というフォーマットに対し、彼女たちが提示したのは欧米のメインストリームに近い強烈な自己主張とセクシャリティの誇示でした。
BLACKPINKが下品と言われる理由を紐解くと、単に肌の露出面積が多いというだけではありません。ステージ上での腰を激しく振るムーブや挑発的なカメラ目線、そして女性の性的自立を前面に押し出したアティチュードが、アジア圏の一部の視聴者には「過度にあざとい」「青少年への悪影響が強すぎる」と受け止められた経緯があります。
グローバル市場を席巻する過程で、グループの方向性はマドンナやビヨンセといった欧米のディーバたちの系譜へと舵を切りました。その結果、従来のK-POPファン層と、欧米ナイズされた大胆な表現を求める層との間で、受け止め方に埋めがたいギャップが生じることになったのです。