美徳として語られる「初志貫徹」ですが、現代のビジネス環境や対人関係においては、一歩間違えるとマイナス評価に転じるリスクを孕んでいます。ネットの掲示板やSNS上でも、「初志貫徹を掲げる上司が現場の変化を無視して失敗した」「方針転換ができない頑固さと何が違うのか」といった議論が散見されます。
【盲点1:サンクコスト効果(埋没費用)と手段の目的化】
行動経済学で指摘されるように、人間は一度時間やお金を投資した対象に対して執着を持ちやすくなります。最初に決めた計画に固執するあまり、市場の需要が消滅しているにもかかわらずプロジェクトを強行してしまうのは、初志貫徹の履き違えです。本来守るべきは「目的(成し遂げたい価値)」であり、「手段(具体的なやり方)」ではありません。
【盲点2:アジャイル(俊敏)な変化への適応不足】
激しい市場変化が起きる現代において、状況に応じたスピーディな方針転換(ピボット)は不可欠な生存戦略です。面接や職場で「私は一度決めたら絶対に方針を変えません」と過度にアピールすると、「他人の意見を聞かない」「柔軟性がない」と判断されてしまう危険性があります。