作品を支える数多のキャラクターの中でも、圧倒的なガッツと愛らしさで異彩を放つのが来栖翔だ。この熱血漢を演じる声優の下野紘は、初期のオーディションや収録を振り返り、当初の驚きとキャラクターへの深い愛情を口にする。小柄な体をいっぱいに使って空手を繰り出し、どんな逆境にもめげずに前を向く翔の姿は、演じる下野自身のアグレッシブなパフォーマンススタイルとも共鳴していった。
単に声を当てるのではない。キャラクターの魂そのものを背負ってステージに立つ。下野紘は翔という役柄を通じて、自身の限界を何度も更新してきた。「翔ならここで諦めない」「翔だったらもっと元気に叫ぶはずだ」という強い意志が、アフレコブースでもライブ会場でも貫かれていた。そのひたむきな姿勢こそが、10年以上の歳月が流れても色褪せない人気の理由だ。