酒寄希望を語る上で絶対に外せないのが、文筆家としての突出した才能です。Web連載から書籍化された『酒寄さんのぼる塾日記』や『酒寄さんのぼる塾生活』(ヨシモトブックス/ワニブックス)は、発売直後から重版を重ねる大ヒットを記録しました。
酒寄の文章の最大の特徴は、「日常の些細な出来事を愛おしい喜劇へと昇華させる観察眼」にあります。楽屋で田辺が放った何気ない一言、きりやはるかの奇想天外な行動、あんりの情に厚い気配りなど、メンバーへの深い愛情とリスペクトをベースにした文章は、読者の心を温かく包み込みます。
芸人の書くエッセイの枠を超え、現代の人間関係に疲れた読者を癒やす「良質な生活文学」として文壇や書店員からも高く評価されており、執筆業は彼女の唯一無二のライフワークとなっています。