13歳となった八代目新之助のスケジュールは、大人顔負けの多忙さである。歌舞伎座や全国巡業での長期間にわたる公演、連日の稽古、取材対応。その合間を縫って学校に通い、宿題や定期テストをこなす毎日は、並大抵の精神力では乗り切れない。
楽屋に持ち込まれる教科書や参考書、移動中の新幹線や楽屋待ちの時間を使った猛勉強。舞台袖での緊張感から一変、机に向かってノートを開く彼の姿を、関係者は感銘を受けながら見守っている。学校側も教員が課題のフォローや補習の調整を行うなど、全面的に彼をバックアップ。周囲の温かい支援が、学業放棄を絶対に許さない父・團十郎の教えを支えている。