現場取材において最も多く耳にするのが、「開場直前になってマイページに入れない」「購入完了メールはあるのにチケットのQRコードが届かない」という悲鳴です。このトラブルを引き起こす背景には、ユーザー側の認識のズレとシステムの厳密な仕様設計という2つの要因が横たわっています。
まず、ticket board ログインできない理由の筆頭に挙げられるのが、登録メールアドレスの失効と複数アカウントの混同です。近年、スマートフォンのプラン移行(ahamo、povo、LINEMOや格安SIMへの乗り換え)に伴い、旧大手キャリアのメールアドレス(@docomo.ne.jpなど)が不通になったまま放置されているケースが後を絶ちません。パスワード再設定を試みても認証メールが旧アドレスへ送信されるため、マイページへ到達できなくなるのです。さらに、ファンクラブ連携や過去のツアーごとに別のメールアドレスで新規登録を重ねてしまい、どの名義にチケットが紐付いているか把握できなくなるケースも多発しています。連続してパスワードを誤入力するとアカウントが一時凍結されるため、焦りが事態を悪化させます。
一方、「チケットがいつまでも届かない」という焦燥感は、ticket board 電子チケット発券時期のルールを知らないことから生じます。ticket boardでは紙チケットのように購入直後に実券が届くことはなく、またメール本文にQRコード画像が直接添付されることもありません。発券時期は各公演日の2〜3日前、おおむね夜20時前後に設定されており、運営から届く案内通知を確認した上でブラウザのマイページへアクセスして初めて座席番号とQRコードが確認できる仕様です。公演の1週間前や前週末の時点で「チケットがメールで来ない」と問い合わせる利用者が後を絶ちませんが、これはシステムの正常な運用タイムラグです。
開場直前の会場前で頻発するticket board QRコード表示されない対処法としては、端末とブラウザの環境確認が急務となります。ブラウザのプライベートモード(シークレットウィンドウ)によるクッキー拒否、過去の古いキャッシュデータの残存、あるいは端末のコンテンツブロッカー機能がスクリプトの実行を阻害している場合が散見されます。標準ブラウザ(SafariやGoogle Chrome)で開き直す、ブラウザのキャッシュをクリアする、あるいは機内モードのオン・オフを試して電波接続を再確立することが、即座に取れる復旧手段となります。