日本の文房具業界が世界に誇る技術力とデザインセンスが凝縮される舞台が、毎年大きな注目を集める「日本文具大賞」だ。機能部門やデザイン部門で栄冠に輝く製品群を見渡すと、色使いに対するメーカーの並々ならぬこだわりが浮かび上がってくる。
ピンクという色が持つ心理効果——ストレス軽減や集中力の維持、肯定的な気分の醸成——を科学的に検証し、製品設計に反映させる試みも始まっている。単に目立つ色としてのピンクではなく、手触りの良いファブリック素材や、傷が目立ちにくいヴィーガンレザーと組み合わせることで、道具としての寿命と愛着を両立させる。ものづくりの第一線で磨かれた機能美は、道具を愛でる喜びを改めて教えてくれる。