出生前診断のメリット・デメリット徹底解剖|後悔の真相と費用の実態

出生前診断のメリット・デメリット徹底解剖|後悔の真相と費用の実態

出生前診断のメリット・デメリット徹底解剖|後悔の真相と費用の実態の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

ネット上の掲示板やSNS、当事者の手記を精査すると、「出生前診断を受けて本当に後悔した」という痛切な告白が数多く存在します。医療関係者の報告や実際の体験談から浮かび上がる出生前診断で後悔した理由は、主に以下の3点に集約されます。

第1の要因は、「陰性結果で安心することだけを期待し、陽性が出た後の想定を一切していなかったこと」です。「99%は陰性だから大丈夫だろう」と軽い気持ちで受検し、いざ「陽性疑い」の通知を受け取った瞬間、夫婦関係が一変するケースが散見されます。ある母親の手記にはこう記されています。「陰性という免罪符が欲しくて検査を受けた。しかし陽性と書かれた紙を渡された瞬間、頭が真っ白になり、夫とも目を合わせられなくなった。そこから確定検査の結果が出るまでの3週間は、地獄のような精神状態だった」。

第2の要因は、「人工妊娠中絶のタイムリミットに追われる過酷な時間的プレッシャー」です。日本の母体保護法上、人工妊娠中絶が認められているのは妊娠21週6日までと法律で厳格に定められています。もし妊娠15週以降に非確定検査で陽性となり、そこから羊水検査を受け、培養結果が出るまでに2〜3週間を要すると、結果を受け取る頃には妊娠19週から20週に達します。胎動を感じ始めている胎児を前に、残されたわずか数日〜1週間の猶予の中で「産むのか、諦めるのか」という究極の二者択一を迫られる過酷さは、当事者の心に消えない傷を残します。

第3の要因は、「検査でわかる病気は先天性異常全体の数パーセントに過ぎないという盲点」です。NIPTで調べられるのは主に21番、18番、13番の染色体トリソミーであり、出生児に見られる全異常のうち約四分の一程度に過ぎません。心臓の奇形、自閉スペクトラム症などの発達障害、脳性麻痺、視覚・聴覚障害などは出生前診断では判明しません。「高額な検査費を払って陰性だったのに、生まれてみたら重い心疾患や難病を抱えていた。何のための検査だったのか」と自責の念に駆られる親の告白は、この検査の限界を雄弁に物語っています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。