事件の象徴となったリトル・セント・ジェームズ島、および隣接するグレート・セント・ジェームズ島は現在どうなっているのでしょうか。エプスタインの遺産管理団体は当初、両島を1億2,500万ドル(約185億円)で売りに出していましたが、悪名高い現場の買い手は容易には現れませんでした。
転機が訪れたのは2026年5月です。米投資会社SDインベストメンツの創業者で大富豪のスティーブン・デコフ(Stephen Deckoff)氏が、当初の希望価格の半額以下となる6,000万ドル(約90億円)で両島を買収しました。売却益の一部は、米領バージン諸島政府との和解金や被害者救済ファンドに充当されています。
デコフ氏は買収時、島に残る忌まわしい過去を完全に払拭するため、既存の建物の大部分を解体・改修し、客室25室規模の最高級ラグジュアリー・リゾートホテルを建設する計画を発表しました。地元経済の活性化と観光雇用の創出を目指し、2026年から2026年にかけて開発工事が進められています。しかし、地元住民や被害者団体からは「犯罪の現場を安易に観光地化することに対する倫理的配慮」を求める声も根強く、リゾート開業に向けた動向は慎重に見守られています。