セントラル・リーグを長年牽引してきた二大巨頭、読売ジャイアンツと阪神タイガース。両者のファン気質は、まさに「静と動」「王道と情熱」という鮮やかな対照を描く。
東京ドームを主拠地とする巨人のファン層は、全国的な知名度と歴史的背景から誇り高く、洗練された観戦スタイルを好む傾向がある。かつて「勝って当たり前」と評された常勝軍団の遺伝子は今も息づいており、チームの勝利に寄せる期待値は12球団でも随一だ。好プレーには惜しみない拍手を送りつつも、不甲斐ない戦いには厳しい視線を注ぐ冷静さが特徴的だ。
一方で、甲子園球場を聖地と仰ぐ阪神ファンは、世界的に見ても類を見ないほどの爆発的な熱量を誇る。イニング間の歓声やラッキーセブンの躍動は、球場全体を巨大な一つの生命体へと変貌させる。喜怒哀楽をストレートに表現し、チームの勝利を人生の喜びに重ね合わせる情熱的な気質は、他球団ファンからも一目置かれる存在だ。
広島東洋カープの赤い風船と強い団結力、横浜DeNAベイスターズのファッショナブルなハマスタの熱気、中日ドラゴンズの渋く深い愛着、東京ヤクルトスワローズの東京音頭に象徴されるアットホーム感など、セ・リーグの各スタンドには個性が満ち溢れている。