店頭に並ぶハード系パンを見て、「どれを選べばいいのか」「何が違うのか」と迷う方は少なくありません。代表格であるバゲットとカンパーニュ、そして北欧・ドイツ由来のライ麦パンは、原材料の配合率や発酵種、目指すテクスチャーが根本から異なります。
まずバゲットは、フランスパンの代名詞であり、原材料は「小麦粉・水・イースト・塩」のみと極めてシンプルです。細長い形状に成形して強火で短時間焼き上げるため、表面積が広く、バリッとした香ばしいクラストの食感と大きな気泡(火通り)の軽やかさを楽しむパンです。
一方、フランス語で「田舎パン」を意味するパン・ド・カンパーニュは、小麦粉にライ麦粉や全粒粉をブレンドし、球形や楕円形に大きく丸めて焼き上げます。伝統的には自家製の自然発酵種(ルヴァン種)を用い、しっとり重厚なクラムと心地よい乳酸発酵の風味を宿すのが特徴です。形状が大きく水分が抜けにくいため、数日間日持ちする主食として重宝されてきました。
ハード系パン カロリーの観点で見ると、バターや生クリームを多用する角食パン(100gあたり約260〜290kcal+脂質高め)やクロワッサン(400〜450kcal)に比べ、ハード系は油脂と砂糖がほぼゼロであるため、脂質摂取を抑えたい方にとって非常に優秀な主食の選択肢となります。