Q1:手首のレントゲン写真で骨端線が薄くなっていると言われたら、もう伸びませんか?
A1:完全に閉塞していなければ、わずかながら伸びる余地は残されています。「薄くなっている(閉じかけ)」状態は、軟骨層の骨化が最終段階にあることを意味し、一般的には残り1〜2cm前後の伸びで停止することが多いです。この時期に残された伸びを最大限に引き出すには、十分な睡眠と栄養管理が不可欠です。
Q2:20歳を過ぎてから身長が2cm伸びたという体験談は、骨端線がまだ開いていたということですか?
A2:20歳を過ぎて骨端線が開いているケースは体質性思春期遅発症などの極めて稀な例を除き、医学的にはほとんどありません。成人の「身長が伸びた」現象の9割以上は、姿勢の改善(猫背矯正)、朝と夜の椎間板の水分量変化(日内変動で1〜2cm差が出ます)、測定機器の誤差、または測定時の背筋の伸び方によるものです。
Q3:骨端線が閉じるのを防ぐために、自費診療の成長ホルモン注射を受けるのは効果がありますか?
A3:成長ホルモン製剤は骨の伸長を促す作用がありますが、骨端線が閉じるのを防ぐ(遅らせる)薬剤ではありません。骨端線が閉じた後に投与しても身長は伸びず、むしろ先端巨大症などの重篤な副作用リスクがあります。成長ホルモン分泌不全性低身長症などの診断がない健康な未成年者に対する安易な自費投与は、日本小児内分泌学会等のガイドラインでも厳しく戒められています。