千原ジュニア事故死の危機から奇跡の復帰へ!顔面崩壊の真相と現在

千原ジュニア事故死の危機から奇跡の復帰へ!顔面崩壊の真相と現在

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心身ともに打ちのめされていたジュニアの芸人心に再び火をつけたのは、尊敬する先輩・松本人志と、血を分けた実兄・千原せいじの存在でした。

事故直後、病室にいち早く駆けつけた松本人志は、変わり果てた姿の後輩を前にしても、決して湿っぽい同情の態度は見せませんでした。顎がワイヤーで固定され喋ることのできないジュニアに対し、松本はノートとペンを渡し、「お前、それ顔面でガードレール止めようとしたんか?」と、極上のボケを投げかけたのです。

声を出して笑えないジュニアは、激痛に耐えながら震える手でノートにツッコミを書きました。その文字を見た松本がニヤリと笑い、「頭は全然大丈夫やな。あいつは絶対に帰ってくる」と周囲に語ったエピソードは、今やお笑い史に残る伝説となっています。笑わせることで「お前はまだ死んでいない、芸人のままだ」と証明してみせた松本の振る舞いは、ジュニアにとって暗闇の中の唯一の道標となりました。

一方、コンビの相方であり実兄のせいじは、まったく異なるアプローチで弟を守り抜きました。取り乱して泣き崩れる関係者も多い中、せいじは一人極めて冷静沈着でした。医師から「脳への重大な損傷はない」と確認するや否や、「頭が無事なら喋れる。喋れたら芸人はできる。顔なんかどうにでもなるやろ」と淡々と言い放ち、弟の入院中も一人で千原兄弟の名を背負って仕事をこなし続けたのです。

感傷に溺れず、戻るべき「居場所」を淡々と維持し続けたせいじの現実的な強さ。そして2001年11月、満員のZepp Tokyoで行われた復帰ライブのステージにジュニアが現れた瞬間、会場は割れんばかりの歓声と涙に包まれました。せいじの隣に立ち、マイクの前に立ったジュニアは、自らの壮絶な体験を軽妙な笑いへと昇華させ、完全復活を世に知らしめたのです。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。