守破離とは?仕事と人材育成を成功に導く3段階の本質と失敗回避策

守破離とは?仕事と人材育成を成功に導く3段階の本質と失敗回避策

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「守破離」の読み方は「しゅはり」であり、芸道や武道における修行の階梯(かいてい)を3つの漢字で表した言葉です。その由来は茶道の祖・千利休の教えをまとめた『利休道歌』にある一首とされています。

「規矩(きく)作法 守り尽くして 破るとも 離るるとても 本(もと)を忘るな」

この短歌に示されている通り、規律や作法を徹底的に守り、やがてそれを破り、最終的にそこから離れて独自の境地へ至ったとしても、根本にある本質を決して見失ってはならないという戒めが込められています。また、室町時代の能楽師・世阿弥が『風姿花伝』などで説いた芸能の上達論とも深く共鳴しており、武道や歌舞伎など日本の伝統文化全般に受け継がれてきました。

守破離が示す成長プロセスの3段階は、それぞれ明確な役割を持っています。

【守(しゅ)】:師匠や先人の教え、基本の「型」を忠実に守る段階
独自の考えを挟まず、既存のルールや手順、マニュアルを完璧に再現できる状態を目指します。基礎体力を養い、無駄のない所作を身体に染み込ませる基礎工事の期間です。

【破(は)】:身につけた型をベースに、他の流派や新しい手法を取り入れて改善する段階
基本を習得した上で、自分自身の特性や環境に合わせて創意工夫を加えます。既存の枠組みに疑問を持ち、より良い方法を模索して「型を破る」実験期です。

【離(り)】:これまでの型から完全に離脱し、独自の流派や価値を確立する段階
師やマニュアルの枠組みを超え、自らの哲学や新手法を生み出すイノベーションの領域です。型に囚われることなく、状況に応じて自在に変幻できる境地を指します。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。