組長クラスが乗降する車両に不可欠なのが、ヤクザ防弾ガラス特殊仕様をはじめとする防護装備です。抗争時の拳銃射撃やライフル弾、破片攻撃から車内の人間を完全に保護するため、民間の特殊架装メーカーや海外の防弾専門ガレージを介して緻密な施工が行われています。
一般的な純正高級車と司忍 防弾車仕様の決定的な違いは、その重量と強固なシールド構造にあります。フロントおよびサイドウィンドウには、ポリカーボネート樹脂を何層にも圧着した厚さ30mm〜50mm以上の積層防弾ガラスが採用され、至近距離からのトカレフやマグナム弾の直撃にも貫通を許しません。さらに、ドアパネル内部やピラー、フロア部分には高強度ケブラー繊維や防弾鋼板が隙間なく埋め込まれています。
こうした特殊装甲により、車重はノーマル状態から1トン以上増加します。そのため、重量増に耐えうる専用強化サスペンション、大径ブレーキキャリパー、パンク状態でも時速80kmで数十キロ走行可能なランフラットタイヤの装着が必須となります。ベース車両代に加えて1,500万〜3,000万円超の改造費用が投じられており、まさに走る要塞と呼ぶにふさわしい構造です。