ネット上のSNSや知恵袋などでは、「珍しい100円玉を見つけたがどこで売ればいいのか」「銀行に持っていったら額面通りの100円にしかならなかった」という声が後を絶ちません。日本銀行の窓口では、いかに希少な特年やエラーコインであっても、法律(通貨及証券模造取締法および通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律)に則り「額面通りの100円」としてしか引き換えられません。これは公的機関としての責務であり、プレミアを査定する場ではないためです。
都内大手古銭買取専門店の主任鑑定士は、取材に対して次のような業界の内情を明かしています。
「お客様から『ネットで10万円になると書いてあった』と平成初期の一般的な100円玉をお持ち込みいただくケースが非常に増えています。しかし、実際に額面以上の値段がつくのは、明確な基準を満たした特年(平成13年・14年など)や、一目でわかるレベルのエラーコイン、または未使用状態で光沢が完全に残っているものに限られます。フリマアプリでは出品者が自由な希望価格をつけているため、相場を誤認しやすい土壌があるのです」
実態調査においても、フリマアプリでのトラブルが散見されます。個人間取引では「エラーコイン」と称して販売されていたものが、実際は万力や薬品を使って故意に変造された違法加工硬貨であった事例が報告されています。確実な換金を狙うのであれば、プロの鑑定士が常駐し、日本貨幣商協同組合(JNDA)に加盟しているような古銭買取専門店へ査定を依頼するのが安全なルートです。