埼玉県幸手市の権現堂堤が全国的な知名度を誇る最大の理由は、「ピンクの桜のトンネル」と「黄色の菜の花畑」が同時に視界を埋め尽くす色彩のコントラストにあります。約1キロメートルに及ぶ堤の上に植えられたソメイヨシノがアーチを描き、その足元に広大な菜の花畑が広がります。青空が広がる晴天時には、空の青、桜の桃色、菜の花の黄色という3色の鮮烈なグラデーションが生まれます。
権現堂堤の魅力は春だけにとどまりません。初夏の「あじさいまつり」では、白く巨大な花をつける品種「アナベル」をはじめとする約16,000株が堤の斜面を埋め尽くします。秋の「曼珠沙華まつり」では、地元ボランティアの手によって育てられた約300万本もの彼岸花が咲き誇り、堤全体が一面燃えるような深紅に染まります。さらに、真冬の寒空の下で可憐に咲く「水仙まつり」まで、1年を通じて途切れることなく植物の息吹を感じられるのが権現堂の真骨頂です。