長期にわたる活動の中で、ファンの間で定期的に浮上するのが「歴代で中の人が交代したのではないか」という交代説です。特に2010年代以降、つば九郎の動きが以前のアクロバティックなアクションから、徐々に腹を揺らすコミカルな「おじさん的仕草」へとシフトした時期に、世代交代が囁かれました。
しかし、現場取材と映像記録を詳細に分析すると、初代から現在に至るまでメインのアクターは交代していないという見解が支配的です。その最大の証拠が、フリップ芸で見せる「筆跡」と「絶妙な間」です。
つば九郎の書く文字は、独特の丸みを帯びた味のあるフォントでありながら、瞬発的な時事ネタを素早く書き殴る特有の癖があります。この筆跡は2000年代初頭のフリップ芸黎明期から2026年の現在まで完全に一致しています。また、他球団のマスコットや選手、審判団と絡む際に見せる「一瞬の間を取ってからのツッコミ」という身体的リズムは、天性のコメディセンスを持つ同一人物でなければ再現不可能です。
なお、過密日程が続く地方遠征やファン感謝デーなどの複数イベント重複時に、代理のアクターが一時的に補助に入った可能性までは否定できません。それでも、神宮球場の本拠地公式戦や契約更改の場に現れる「本尊」の魂は、四半世紀を超えて一度も揺らいでいません。