ドロンジョの壮絶な過去と素顔|本名や歴代キャストの現在まで徹底解剖

ドロンジョの壮絶な過去と素顔|本名や歴代キャストの現在まで徹底解剖

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ドロンジョを語る上で欠かせないのが、メカニックの天才・ボヤッキーと、怪力無双のトンズラーという二人の部下、そして黒幕ドクロベエの存在です。彼ら「ドロンボー一味」の成り立ちは、単なる犯罪組織の利害関係とは一線を画しています。

三人の結成理由は、泥棒の神様を名乗る謎の存在・ドクロベエによって集められ、ドクロストーンを集めれば大金持ちになれるという甘言に乗せられたことでした。ボヤッキー(本名:ブツクサ・ボヤッキー、25歳)は会津若松で蕎麦屋を営んでいたものの挫折、トンズラー(本名:グロッキー、30歳)もまた怪力を持ちながら社会に適応できず彷徨っていた境遇でした。社会のメインストリームから弾き出された三人が、ドクロベエという理不尽な絶対的権力者に脅されながらも寄り添い合うことで、結果的に強固な「疑似家族」の絆を形成していったのです。

一方、敵対する正義の味方・ヤッターマン1号(高嶺徳兵衛の息子・ガンちゃん)との関係は、単純な勧善懲悪の図式を軽々と超越していました。戦火の混乱の中でふと見つめ合い、ドロンジョが「いい男じゃないかい…」と頬を染める描写は有名です。少年期の無邪気な正義を振りかざすヤッターマンに対し、酸いも甘いも噛み分けた大人の女性であるドロンジョが見せる切ない憧れと諦念。この「倒すべき敵でありながら、決して交わらない恋心を抱く」というアンビバレンスな構造こそが、物語に深い奥行きを与えていました。

最終回における結末も印象的です。ドクロベエの正体が異星人(ドクロ星の住人)であり、散り散りになった肉体を集めさせていただけだったという身勝手な真相が明かされた後、目的を失った三人は「もう悪いことはやめよう」とドロンボー一味を解散。三叉路の分かれ道でそれぞれ別の方向へと歩き去っていくラストシーンは、昭和アニメ屈指の名場面として語り継がれています。そこには、犯罪から足を洗い、自らの足で生きていこうとする人間の尊厳が静かに描かれていました。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。