睡眠がゼロのまま朝を迎えたとき、体内では緊急事態の警報が鳴り響いている。神経科学の研究によれば、24時間連続で起きている脳の機能低下は、酒気帯び運転の基準値(血中アルコール濃度0.05%)と同等レベルにまで落ち込むとされる。
判断力は鈍り、感情の制御を司る前頭葉の機能が低下する。些細なことでイライラし、ミスを連発するのはそのせいだ。また、本来なら睡眠中に除去されるはずの脳内廃棄物が蓄積し、強烈なブレインフォグ(脳の霧)を引き起こす。体内ではストレスホルモンであるコルチゾールが過剰分泌され、免疫系も即座にダメージを受ける。