ビジネスの交渉や政治・報道の現場において、相手をストレートに「嘘つき」と呼ぶことは致命的な関係破綻を招く。プロフェッショナルな文脈では、巧妙な言い回しによって責任を回避したり、ニュアンスを濁したりする技術が発達してきた。
代表的なのが「misleading(誤解を招く)」や「inaccurate(不正確な)」という形容詞だ。「His explanation was somewhat misleading.(彼の説明は少々誤解を招くものだった)」と表現すれば、相手の意図的な悪意を直接咎めずに事態の修正を促すことができる。さらに英国風の皮肉を効かせた表現として「economical with the truth(真実を控えめに語る=嘘をつく)」や「stretch the truth(事実を大げさに引き伸ばす)」なども、上質なビジネス英語として知られている。