釜蓋神社を語る上で欠かせないのが、全国的にも極めて珍しい「釜蓋願掛け(かまぶたがんかけ)」です。「頭にフタを乗せて歩く」という噂は完全なる事実であり、拝殿へ向かう参拝者の誰もが真剣な表情で挑戦しています。現地で迷わず祈願を完遂するための正しい手順と作法は以下の通りです。
【釜蓋願掛けの正しいステップ】
ステップ1:鳥居の手前に並べられている木製の釜蓋から、自分の頭の形に合いそうなものを選びます。フタには一般的な一人用(直径約30cm、重量約1kg)のほか、大小さまざまなサイズがあり、カップルや夫婦で挑戦できる二人用の特大釜蓋も用意されています。
ステップ2:鳥居の下に立ち、釜蓋を頭の上に平らに乗せます。この際、手で支えずに頭の重心だけでバランスを取る状態を作ります。
ステップ3:手を胸の前で合わせるか、自然に下ろした状態で、鳥居から拝殿前のお賽銭箱までの約10メートル(歩数にしておよそ15〜20歩)を、手を使わずに歩きます。
ステップ4:途中でフタを一度も落とさず、拝殿前まで無事に歩き通すことができれば、願掛け成功。そのまま通常の参拝作法(二礼二拍手一礼)でお賽銭を納め、勝負事や心願の成就を祈願します。
現場でフタを落としてしまった場合でも、落胆する必要はありません。「途中で落としたら最初からやり直せば良い」というのが神社の公式な案内です。何度失敗しても諦めずにリトライし、最終的にバランスを保ってゴールへ辿り着くことこそが、強固な勝負運を掴むための第一歩となります。
また、境内にはもうひとつの人気祈願「釜蓋投げ(かまふたなげ)」があります。本殿裏手の断崖絶壁に立ち、眼下の海中の岩場に固定された巨大な釜(釜蓋受け)を目がけて、手のひらサイズの素焼きミニ釜蓋(2枚100円程度)を投げ入れる運試しです。海風を読みながら見事釜の中に投げ込むことができれば、さらなる幸運と開運が訪れるとされています。