漂流を続けていた巨人が真の覚醒を遂げたのは、2011年のことだ。スノーモービルやオフロード車両の世界的巨人であるポラリス・インダストリーズがブランドを買収した瞬間、運命の歯車が噛み合った。ポラリスは潤沢な開発資金と近代的な製造クオリティを投入し、わずか2年余りで完全新設計の「サンダーストローク111」エンジンを完成させた。
この再生プロジェクトは、単なるノスタルジーの焼き直しではなかった。現代の大型自動二輪車に求められる極めて高い剛性、精密な電子制御、そして厳格化する環境規制をクリアする技術力を融合。アメリカンスピリットの象徴たるヘリテージデザインを崩すことなく、ゼロから現代の一流モーターサイクルとして再定義したポラリスの手腕は、二輪業界の歴史に残る大成功事例となった。