自民党という巨大組織の力を利用しながら、肝心な局面では躊躇なく距離を置く。この危険な駆け引きの天才が小泉氏であり、その手法を極限まで洗練させたのが小池氏だ。2016年の東京都知事選における自民党都連との全面対決は、まさに「小泉劇場」の再来を思わせる展開だった。
組織の推薦を蹴って無所属で飛び出し、圧倒的な民意を背負って勝利する。この戦術は、従来の組織票依存型選挙を過去のものにした。2026年の現在も、都政と国政の狭間で自民党幹部と火花を散らしつつ、土壇場で実質的な連携を模索する小池氏の立ち回りは、小泉政権時代に培われた極めて実践的なリアリズムそのものである。