「本物の芸術は国境も宗教も超越する」——その信念を自ら体現するように、深見は声楽家(バリトン・テノール)としても精力的な活動を展開してきた。武蔵野音楽大学大学院で声楽を学び、国立中国歌劇舞劇院の一級声楽家に認定されるなど、その研鑽は道楽の域を遥かに凌駕している。
オペラ・芸術文化振興の金字塔として知られるのが、自ら主役を務め国内外で上演を重ねてきたオリジナルオペラ「ヤマトタケル」だ。西洋の総合芸術であるオペラと日本神話の融合は、シドニー・オペラハウスやロイヤル・アルバート・ホールなど世界の檜舞台でも喝采を浴びた。書画、陶芸、短歌から現代劇に至るまで、多作かつ圧倒的な熱量で生み出される作品群は、文化人としての彼を規定する重要なピースとなっている。