近年、彼が最も熱い支持を集めている場所がソーシャルメディアである。X(旧Twitter)のフォロワー数は数十万人を超え、投稿される言葉は毎日のように拡散されている。そこに並ぶのは、高圧的な説教や時代遅れの精神論ではない。
「逃げてもいい」「生きてそこにいるだけで満点」。生きづらさや孤独に苛まれる若い世代に対し、傷口を優しく包み込むような短文を届ける。さらにYouTubeなどのプラットフォームを通じて、肉声で語りかける姿も共感を呼ぶ。かつてテレビで彼を知らない10代や20代が、画面越しに届く老作家の飾らない言葉に涙し、自らの居場所を見出している。