1週間で5キロという急激な数値変化は、物理的にすべてが純粋な体脂肪であるはずがない。体脂肪1キロを消費するには約7,200kcalのマイナスエネルギーが必要であり、5キロ分では36,000kcalに達するからだ。では、なぜ実際に5キロ減が可能なのか。その鍵を握るのが、体内に蓄えられたグリコーゲンと結合水分の劇的な排出である。
グリコーゲンは1グラムにつき約3グラムの水分を抱え込んでいる。糖質制限食やケトジェニック・ダイエットの理論を応用して糖質の摂取を極限まで抑えると、体内のグリコーゲンが枯渇し、それに付随する2〜3キロの余剰水分が一気に体外へ排出される。むくみが消失し、フェイスラインや腹周りが瞬時に引き締まる理由はここにある。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」や日本肥満学会の診療ガイドラインを鑑みても、生命活動を維持する最低限のエネルギーと栄養素の補給は絶対条件だ。近年話題のGLP-1受容体作動薬を用いたメディカルダイエットに頼らずとも、食材の選定とタイミングを最適化すれば、基礎代謝の著しい低下を防ぎながら、水分排出に加えて1〜2キロの純粋な体脂肪燃焼を同時に達成することは十分に可能である。