謎の文字絵「もへいじ」の正体とは?へのへのもへじとの違いを暴く

謎の文字絵「もへいじ」の正体とは?へのへのもへじとの違いを暴く

謎の文字絵「もへいじ」の正体とは?へのへのもへじとの違いを暴くについての疑問解決ガイドをご紹介します。

「もへいじ」の正体について語る際、避けて通れないのが「へのへのもへじ」との境界線です。結論から言えば、「もへいじ」は「へのへのもへじ」の下半分(鼻・口・輪郭)を指す省略呼称であると同時に、独立した人名「茂平次」を模した古風な文字絵のバリエーションとして古くから存在しています。

学校教育の現場や児童文化の定説において、へのへのもへじは「へ・の・へ・の(眉と目)」「も(鼻)」「へ(口)」「じ(顔の輪郭と耳)」の計7文字で構成されます。しかし、古文書や江戸末期の浮世絵を紐解くと、眉と目の「へのへの」を省略し、最初から顔全体を「も・へ・い・じ」の4文字だけで描き切る意匠が複数確認されています。この場合、「も」が眉と鼻を兼ね、「へ」が口、「い」が頬の輪郭、「じ」があごと耳を形作ります。

両者の決定的な違いは、「文字絵としての完結性」と「定着した時代背景」にあります。へのへのもへじが明治から大正期にかけて教科書や童謡を通じて均質化された規格品だとすれば、もへいじは江戸庶民が即興で生み出した自由度の高いプロトタイプ(原型)の系譜を受け継ぐものです。現代人が「へのへのもへじの言い間違い」と認識しがちな文字列の奥には、規格化以前の豊かな文字遊びの残滓が息づいています。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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