近年、ネット上や観光レビューにおいて「過去の写真ほどのボリュームがなかった」「枝が減っていて驚いた」という声が見受けられます。この背景には、樹齢340年を超える老齢化と、2010年代後半に相次いだ大型台風による主幹・大枝の損傷があります。
しかし、これは単なる衰退の記録ではありません。現在、小田原市と紹太寺、そして樹木医の専門チームが連携し、本格的な樹勢回復事業が進められています。根周りの土壌改良や通気管の設置、枯死した枝の剪定と保護処理を施すことで、若い新芽やひこばえが力強く吹き返しており、木自体の生命力は確かな回復傾向を示しています。
かつてのような「四方に枝垂れる巨大な花傘」を期待して訪れるとギャップを感じるかもしれませんが、傷つきながらも懸命に花を咲かせる古木の姿は、老木ならではの孤高の風格と生命の尊さを私たちに教えてくれます。