多くの人が陥る最大の失敗は、「横幅が大きいから」と両サイドをいきなり削り込んでしまうことです。この削り方をすると、チップの横幅は狭まるものの、チップ本来が持つ「Cカーブ(爪の横方向のアーチ)」と自爪のカーブに決定的な高低差が生まれ、中央部分に目に見えない空洞が生じます。
チップのフィット感を決定づける要素は、「横幅」「Cカーブ」「根元のキューティクルライン」の3点です。人間の自爪は平らなものから巻き爪気味なものまで個人差が極めて大きい一方、工場で量産されるチップは標準的な均一アーチで作られています。自爪のカーブに対してチップのアーチが深すぎる、あるいは浅すぎる状態でサイドだけを削り落とすと、自爪との接地面が極端に減少し、わずかな外力でテコの原理が働いてポロリと外れてしまうのです。
また、自爪の甘皮ラインは人によって「円形(ラウンド)」もあれば「平坦(ストレート)」もあります。この形状の差を無視して市販の丸い根元のまま装着しようとすると、甘皮にチップが乗り上げて浮き上がり、水分や皮脂が侵入してテープの粘着力を奪う直接の引き金となります。