無限城での最終決戦において、悲鳴嶼行冥は鬼殺隊の主軸として獅子奮迅の活躍を見せます。しかし、その結末は壮絶なものでした。
25歳を超えての「痣の発現」と寿命の制約
黒死牟との激闘中、悲鳴嶼は肉体能力を極限まで引き上げる「痣」を発現させます。「痣を発現させた者は25歳を迎える前に死亡する」という絶対の法則がある中、悲鳴嶼はすでに27歳でした。黒死牟からは「今宵のうちに死ぬ」と宣告されますが、悲鳴嶼は自らの命を投げ打つ覚悟で戦い続けました。
鬼舞辻無惨戦と迎えた最期の時
続く鬼舞辻無惨との最終決戦では、左足を切断される致命傷を負いながらも鎖で無惨を拘束し、日光に晒すことに成功します。夜明けとともに無惨は消滅しますが、悲鳴嶼の肉体はすでに限界を迎えていました。駆けつけた隠(かくし)の手当てを「薬を無駄にするな、他の若者たちのところへ行け」と拒否し、自らの死期を受け入れます。
薄れゆく意識の中、悲鳴嶼の前に現れたのは、かつて寺で命を落とした子供たちの魂でした。子供たちは「逃げたのは先生を見捨てたのではなく、武器を探しに行ったり助けを呼びに行こうとしていた」という真実を涙ながらに伝えます。そして、ずっと重荷だった「子供たちに嫌われていたのではないか」という疑念が解け、子供たちに抱きしめられながら、悲鳴嶼は静かに息を引き取りました。
なお、生き残ったサヨは事件後もずっと後悔を抱え続け、14歳になった際に「あの時の恩人に謝りたい、本当のことを伝えたい」と証言し直していましたが、二人が生きて再会することは叶いませんでした。しかし、死の瞬間に悲鳴嶼の魂は救済されたのです。