今回の快挙は、作家個人の圧倒的な才能だけで成し遂げられたわけではない。背景には、言葉の壁を越えて作品を世界へ届けるための長年の地道な取り組みが存在する。とりわけ、韓国文学翻訳院による質の高い翻訳者の育成と海外出版支援は、影の立役者として見逃せない。
どれほど優れた原著であっても、作品の持つ繊細なニュアンスを再現する翻訳がなければ世界へは伝わらない。同機関は優秀な訳者を育成し、海外の有力出版社とのネットワークを構築することで、世界市場への架け橋を架け続けてきた。この地道な文化的投資が、実を結んだ形だ。