かつて昭和から平成にかけて、街路の景観向上や対向車のハイビームによる眩しさを防ぐ目的で、ツツジやヒラドツツジなどの低木が盛んに植えられた。しかし今、各地の自治体はその維持費に苦しんでいる。
排気ガスや乾燥に耐えうる樹木は生命力が強い反面、定期的な剪定(せんてい)を怠るとすぐに車線側へ枝が飛び出してしまう。予算削減が進む中で剪定費用が確保できず、結果として枯れ木が放置されたり、見通しが悪くなって事故を誘発したりするケースも問題視されてきた。
「緑を残して街の景観を守るべきだ」という住民の声がある一方で、財政難に直面する自治体からは「コンクリートやブロックで全覆いし、管理コストをゼロに抑えたい」という本音も漏れる。景観の美しさと現実的な維持コストの均衡をどう取るか、議論は今も続いている。