今回の台風15号で最も警戒すべき要素の一つが、台風本体の暴風だけでなく、周囲から流れ込む湿った空気による大雨だ。台風の東側に位置する暖かく湿った南風が山地にぶつかることで、局地的に極めて発達した積乱雲の列、すなわち「線状降水帯」が形成されるおそれがある。
予想される総降水量は、多いところで紀伊半島や東海地方で400ミリを超え、関東甲信地方でも300ミリ前後に達する見込みだ。短時間で河川の水位が急上昇する氾濫危険や、山沿いでの土砂災害リスクが跳ね上がる。過去の台風災害でも、風が強まる前の雨の段階で重大な被災事例が多発しており、自治体から発表される避難情報(警戒レベル3以上)には即座に対応する必要がある。