参拝を終えた後の大きな楽しみが、京阪伏見稲荷駅およびJR稲荷駅から本殿へと続く参道商店街の食文化です。伏見稲荷の周辺グルメ詳細まとめとして外せない伝統の味から、現代的なスイーツまで多彩な選択肢が揃っています。
筆頭に挙げられるのが、創業480年余りの歴史を誇る老舗「祢ざめ家(ねざめや)」です。太閤・豊臣秀吉が母の病気平癒を祈願した際、茶店の早朝営業に感激して屋号を与えたと伝わる名店で、香ばしく焼き上げたうなぎの蒲焼きや、麻の実がアクセントになった伝統の「いなり寿司」は今も参拝客の舌を唸らせています。
さらに伏見稲荷の名物として異彩を放つのが、かつて稲作の害鳥であったスズメを退治して神前に供えたことが起源とされる「すずめ・うずらの丸焼き」です。タレを幾重にも塗り重ねて炭火でじっくり香ばしく焼き上げた逸品は、骨ごと噛み締める野趣あふれる味わいで、古都の食の歴史を物語っています。
テイクアウトや食べ歩きでは、白味噌を練り込んでキツネの顔を模った「宝玉堂」の「総本家いなり煎餅」が不動の人気を誇ります。職人が一枚ずつ型で手焼きする香ばしい風味はお土産としても定番です。近年は宇治抹茶をふんだんに使用したキツネモチーフのパフェやラテを提供する和カフェも続々と登場し、歩き疲れた体を心地よく癒やしてくれます。