海賊版同人サイトを巡るリスクは、単に「見られない」というフラストレーションだけにとどまりません。無料を謳う違法プラットフォームにアクセスし続ける行為には、取り返しのつかない実害が伴います。
技術的な観点から言えば、違法サイトに仕込まれた不正スクリプトは日々進化しています。代表的な脅威として、訪問者の端末のCPUリソースを無断で使用して暗号資産を発掘させる「クリプトジャッキング」や、偽のセキュリティ警告で有償の無駄なソフトを購入させる「サポート詐欺」が挙げられます。スマートフォンであっても、バックグラウンドで不正なプロファイルがインストールされ、決済情報やパスワードが抜き取られる事例が後を絶ちません。
さらに見過ごせないのが法的責任の所在です。著作権法の改正により、違法にアップロードされた有償著作物であることを知りながらダウンロードする行為は、私的使用目的であっても違法となります。同人誌も当然に対象であり、継続的・反復してダウンロードを行った場合、刑事罰の適用対象となり得ます。「自分は読むだけでダウンロードしていない」と考えていても、ブラウザのキャッシュ構造や閲覧ビューアの仕様によっては端末内部へ一時ファイルが保存され、リスクを完全に回避することは極めて困難です。