SNSのビジュアルだけを鵜呑みにして準備を進めると、当日の現場で思わぬ落とし穴にはまります。その代表例が、一世を風靡した振袖ヘア水引金箔髪飾りの取り扱いに関する誤解です。
Instagram等で見かける金箔スタイルは、撮影スタジオの照明と静止ポーズを前提に作られたものが大半です。実際の成人式当日は、真冬の寒風、長時間の着席、友人との抱擁や写真撮影など、激しい動きを伴います。安価なクラフト用金箔をジェルで雑に貼り付けると、皮脂や摩擦で2時間も経たずに剥がれ落ち、振袖の正絹や白い半衿に付着してシミになるリスクがあります。ヘア用として密着度が高められた専用ジェルを使用しているか、美容室側へ事前確認を怠ってはなりません。
また、「髪はすいて軽くしておいた方が動きが出てアレンジしやすい」というネット上の俗説も危険な誤解です。現場のトップスタイリストは「過剰なレイヤーやすきバサミの乱用は、まとめ髪の表面から短い毛(アホ毛)が飛び出す元凶になる」と警鐘を鳴らします。成人式の直前(1〜2週間前)にヘアサロンへ行く際は、「成人式でアップにするため、表面の長さと厚みを残して毛量調整をしてほしい」と明確にオーダーするのが鉄則です。