注釈付き指定席とは?見え方の実態と神席と呼ばれる理由を徹底解説

注釈付き指定席とは?見え方の実態と神席と呼ばれる理由を徹底解説

注釈付き指定席とは?見え方の実態と神席と呼ばれる理由を徹底解説とはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

注釈付き指定席の評価が激しく分かれる最大の原因は、会場のハードウェア構造と音響設計の落差にあります。日本を代表する巨大ベニューである東京ドームを例に取ると、特有の構造リスクと恩恵が浮き彫りになります。

東京ドームの注釈付き指定席において、最も典型的な「ハズレ事例」とされるのが、1階スタンド席後方にある「2階バルコニー席の張り出し下」です。このエリアでは、頭上を覆う天井によって空間的な閉塞感が生じるだけでなく、ステージ上部に吊るされたメイン大型ビジョンや、フライング・リフター等の高空演出が視界から完全に切り取られます。

さらに見過ごせないのがライブ会場の死角と音響の関係です。近年のスタジアム音響はラインアレイスピーカーを用いた高度な位相制御を行っていますが、注釈付き指定席が配置されやすい「スピーカーキャビネットの真横や背面」に位置すると、中高音域の直接音が届きにくく、低音だけが不自然に反響してボーカルの輪郭が濁る現象(音響のエアポケット)が発生することがあります。

一方、神奈川・横浜アリーナやぴあアリーナMMなどのアリーナクラス会場では、事情が大きく好転します。アリーナクラスでは死角を生む太い柱が存在しないため、注釈の原因は「仮設の照明タワー」か「アリーナ外周通路のフェンス」程度にとどまります。結果として、東京ドームに比べて死角の割合が極めて小さく、「どこが注釈付きなのか分からなかった」という高評価が生まれやすい傾向にあります。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。