日比美思のキャリアの原点は、2009年にNHK教育テレビ『天才てれびくんMAX』内で開催された全国オーディションです。応募総数1,500人以上の中から卓越した歌唱力を買われてボーカルに抜擢され、ユニット「Dream5」としてわずか11歳でCDデビューを果たしました。
2014年にはアニメ『妖怪ウォッチ』のエンディングテーマ『ようかい体操第一』『ダン・ダン ドゥビ・ズバー!』が大ヒットを記録。オリコン週間チャート1位の獲得や『NHK紅白歌合戦』『日本レコード大賞』への出演など、社会現象の中心で歌声を響かせました。当時からブレのないピッチと透き通るハイトーンボイスは、音楽業界内でも「同世代屈指の歌唱力」と評されていた事実があります。
しかし、2016年末にグループが惜しまれつつ活動を終了。日比はここでアーティスト活動を一時セーブし、以前から強い憧れを抱いていた「芝居の道」へ単身飛び込む決断を下します。2017年のドラマ『マジで航海してます。』で本格的な連続ドラマ出演を果たすと、オーディションを愚直に受け続ける下積み期へ突入しました。
その努力が結実した決定打が、2019年1月期の日本テレビ系日曜ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』でした。菅田将暉演じる主人公が生徒を人質に取る緊迫した教室で、日比は楽しいことが大好きなリア充女子高生・小宮山愛華役を熱演。極限状態の中で見せる恐怖、焦燥、そして涙の叫びは視聴者の胸を打ち、「あの元Dream5の子がここまで迫真の演技をするのか」とSNS上で驚きの声が殺到しました。