「びらん」と診断された、あるいは患部のただれに気づいた際、どのような基準で行動すべきか。臨床経験に基づく明確な判断マトリクスを提示します。
▼ 経過観察またはセルフケアで様子を見てよい条件
- 皮膚のただれの原因が靴擦れや軽度のあせもなど明確であり、適切な軟膏塗布と洗浄により3〜5日以内に縮小傾向が見られる場合。
- 婦人科の定期検診(子宮頸がん細胞診)を1年以内に受けて「異常なし」と判定されており、強い出血や悪臭を伴う帯下がない場合。
- 内視鏡検査で「軽度の胃びらん」と診断され、自覚症状がなく、ピロリ菌検査が陰性である場合。
▼ 迷わず今すぐ専門医を受診すべき危険なサイン
- 婦人科受診:閉経後であるにもかかわらず子宮頸部びらんや不正出血がある場合/性交のたびに明らかな鮮血が出る場合/過去1年以上がん検診を受けていない場合。
- 消化器内科受診:みぞおちの激痛が続く場合/黒色便(タール便)が出た場合/市販の胃腸薬を1週間服用しても胃もたれや胸やけが改善しない場合。
- 皮膚科受診:びらんの範囲が日に日に広がっている場合/患部から強い悪臭や膿(うみ)が出ている場合/口の中や目の粘膜など全身多発的に水疱やびらんが出現した場合(自己免疫疾患の疑い)。