早稲田大学を語る上で欠かせない存在が、創立者・大隈重信と、同校の卒業生であり世界文学の巨匠・村上春樹である。3号館が建つこの場所は、まさに大隈重信が掲げた「学問の独立」「知識の実際的応用」という建学の精神が息づく中心地。大隈像の眼差しが注がれるこの校舎で、無数の若き知性が時代を問わず研鑽を積んできた。
また、近隣の「村上春樹ライブラリー(早稲田大学国際文学館)」との地理的・文化的な親和性も興味深い。村上春樹の小説に漂う独特のアーバンで静謐な佇まい、そして学生時代のノスタルジーは、3号館のような古典と現代が交差する校舎の空気感とも密接にリンクしている。キャンパスを散策しながら3号館を眺め、文学と学問が交錯する時空の広がりに思いを馳せるのは、早稲田ならではの贅沢な体験と言えるだろう。