構造物の品質を客観的に証明するため、現場では規定の材齢ごとに圧縮強度試験を実施します。この試験はJIS A 1108(コンクリートの圧縮強度試験方法)に厳格に準拠して行われます。
試験に用いる供試体は、一般的に直径100mm×高さ200mm、または直径125mm×高さ250mmの円柱形です。耐圧試験機に供試体をセットし、規定の載荷速度(毎秒0.6±0.4N/mm²)で破壊するまで連続的に荷重を加えます。
圧縮強度の計算式は非常にシンプルで、以下の通り算出されます。
σ = P / A
(σ:圧縮強度[N/mm²]、P:最大破壊荷重[N]、A:供試体の断面積[mm²])
試験結果は、1回のサンプリングにつき3本以上の供試体を試験し、その算術平均値を有効数字3桁で記録します。
試験用供試体の養生方法には、受入検査用の「標準養生(20±2℃の水中で管理)」と、型枠脱型や構造体自体の強度を確認するための「現場水中養生」「現場封かん養生」があります。養生環境の違いによって強度発現の速度は大きく変化するため、目的に応じた養生管理の選定が欠かせません。